2022年2月からウクライナとロシアの戦争が起こっています。
このウクライナとロシアの戦争について
今回は
- なぜロシアはウクライナに侵攻したのか?
- ウクライナ情勢が日本に与える影響
- ウクライナ情勢に関する各国のうごき
- ウクライナ情勢の今後
以上の4つについて書いていきます。
2022年6月最新のウクライナ情勢
2022年6月になってもロシアによるウクライナへの軍事進行は続いており、ロシアは、ウクライナ東部にある、ルハンスク州を攻撃していました。
そして、6月19日にルハンスク州にあるセベロドネツクがロシアに支配されたことが明らかとなりました。
しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部を譲らず、徹底的に抗戦する姿勢を示しています。
なぜロシアはウクライナに侵攻したのか?
まず、ロシアとウクライナという国の関係性としては、ロシアとウクライナはもともとソビエト連邦という1つの国でした。
しかし、1991年にソビエト連邦が崩壊し、ロシアとウクライナは独立するのですが、ロシアのプーチン大統領は「ロシアが兄でウクライナなどが弟」という関係だと思っているようです。
プーチン大統領がウクライナと戦争する理由は、ウクライナがロシアとヨーロッパ諸国の間にいるためと、ロシアとしてはウクライナがヨーロッパ諸国と親しくなり、北大西洋条約機構(NATO)に入ることを阻むことが最大の目的です。
NATOは、ロシアがずっと敵とみなしてきた組織なので、ウクライナがNATOへ加盟することは何としても防ぎたいのです。
ウクライナ情勢が日本に与える影響
ウクライナ情勢は、日本にどのような影響を与えたのでしょうか。
詳しく書いていきます。
石油資源などの高騰
ウクライナ情勢と石油の高騰はどのような関係があるのかというと、まずロシアは、石油生産量世界3位のエネルギー大国です。
そのロシアから原油の供給が滞ることを考えて、現在石油の価格が高騰しています。
小麦などの食品が高騰
次にウクライナ情勢と小麦などの食品の高騰はどのような関係があるのかというと、小麦は、ウクライナは世界第5位、ロシアは第1位の輸出国です。
この両方の国から小麦の輸出量が減り供給が不足していることから小麦の価格が高騰しています。
その他の食品も小麦が使われていることが多いため、小麦が高騰している間は必然的に小麦を使用している食品の値段も高騰することになります。
ウクライナ情勢に関する各国のうごき
ウクライナ情勢に対して各国はどのような動きを見せているのでしょうか。
それぞれ国ごとに書いていきます。
日本の対応
日本は、ロシアへの制裁として、
- ロシアの3つの銀行に対する資産を凍結
- 半導体の輸出規制
- プーチン大統領個人へ制裁
- 銀行決済網からのロシアの一部銀行を排除
と言った制裁措置を行っています。
また、ウクライナへの支援として、これまでに130億円を貸しており、6月17日にさらに650億円貸すことが決定しました。
金銭的な支援の他にもウクライナからの避難民の受け入れも行っています。
アメリカの対応
アメリカは、ウクライナに大量の武器や対戦車ミサイルなどを送っており、ウクライナの2020年の国防予算の2倍以上にあたる金額の軍事・人道支援を行っています。
中国の対応
中国は、ロシアと友好関係にあります。
しかし、軍事支援などは行っていないようです。
中国は未だ様子を見ている状態で、今後慎重に動いていくと思われます。
EU諸国の対応
ウクライナは、EUに加盟をするため、加盟申請を行いました。
また、フランスとイタリア、ドイツとルーマニアが、ウクライナのEU加盟に支持することにしました。
そして、ロシアへのさらなる制裁を与え、ウクライナへ食料と武器を支援するようです。
ウクライナ情勢の今後の展開
ウクライナ情勢は、今後どうなるのでしょうか。
京都大学大学院の中西寛教授は、3つのシナリオを考えていました。
それぞれ書いていきます。
長期化・休戦
1つ目は長期化・休戦となるということです。
これは単純で、ウクライナかロシアのどちらかが力尽きるまで戦争を続けるとなると長期化してしまいます。
ウクライナは、降参する意志を見せていないので、力尽きるまで戦うと思います。
そして、力尽きた時点でロシアが占拠したところがロシア領土となって戦争が終わると思われます。
戦争拡大
2つ目は戦争が拡大し第3次世界大戦となるということです。
ロシアは、化学兵器や核兵器を使用する可能性があります。
しかし、化学兵器や核兵器を使うとNATOが直接的な軍事介入をすると思います。
そして、ウクライナとロシアという戦況からNATO対ロシアとなる可能性があるということです。
プーチン政権崩壊
3つ目は、ロシアの政治体制が崩れプーチン政権が崩壊する可能性があるということです。
しかし、プーチン大統領は、10年以上ロシアの大統領を務めていることと、プーチン体制に反抗する勢力がロシアにないことから、プーチン政権が崩壊する可能性は低いと思います。
ここまでが中西寛教授が話されたことです。
ここからは、個人的な憶測となります。
ウクライナとロシアの戦争は、2022年2月に始まり、4ヶ月経過しています。
しかし、一向に終わる様子がないことやウクライナが抗戦する意思が強いことから、ウクライナとロシアの戦争が終わるまで3年〜5年はかかるのではないかと考えます。
ロシアへの制裁措置はあるのか?
現在、ロシアに対する制裁措置は以下の通りです。
- 金融制裁
- ロシアへの輸出規制
- 最恵国待遇の取り消し・撤回
- ロシアからの輸入規制
- オリガルヒの資産凍結
この制裁措置により、ロシアは厳しい経済状況となっています。
しかし、今後さらなる制裁措置が追加される可能性もあります。
ウクライナ情勢の本質がわかる子供むけの漫画
ウクライナ情勢について子供でも理解出来る漫画があるのを知っていますか?
ウクライナ情勢について理解出来る漫画は、「紛争でしたら八田まで」という漫画です。
この漫画のウクライナ編は全6話あり、第15話〜第20話までとなっており、単行本だと2巻と3巻に収録されています。
世界の動向や国際的な問題に興味のある方で、堅苦しくなく、ゆるく学びたい方におすすめの漫画となっています。
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まとめ
今回は最新のウクライナ情勢について書いてきました。
ウクライナとロシアの戦争はまだまだ終わる気配はなく、数年にわたり続くと思われます。
この戦争で石油資源や小麦が高騰するなど大きな影響がでています。
一刻も早く戦争が終わり誰もが安心して過ごせるようになってほしいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。