政治との関係が浮き彫りになり始めている宗教法人の統一教会。
その統一教会が名称を変更したことが問題視されています。
今回は
- 統一教会の改名問題
- 統一教会の名称変更の理由
- 統一教会の名称変更に自民党と関係があった?
以上の3つについて書いていきます。
統一教会の改名問題をわかりやすく

統一教会は元々、世界基督教統一神霊協会という名前でしたが、現在は世界平和統一家庭連合という名前に変わっています。
この名称変更が問題視されています。
なぜ、問題視されているのか、解説していきます。
正体隠し
統一教会は、1997年から名称変更の相談を文部科学省にしていました。
しかし、名称変更は、正体隠しに繋がるとして、名称変更の申請を断っていました。
しかし、2015年にあっさりと名称変更が認められてしまいました。
この名称変更を認めた理由としては、信教の自由に配慮した上で、申請書に不備がなかったからだそうです。
霊感商法等のトラブル揉み消し
統一教会は、1980年代から霊感商法が問題視されていました。
その後の1997年に統一教会が名称変更の申請をしてきますが、霊感商法などへの批判をかわすための申請は認められないと拒否されました。
しかし、2015年に名称変更の申請が受理され、霊感商法などへの批判をかわすという形になってしまいました。
統一教会の名称変更の理由とは?
統一教会は、なぜ、名称変更をしたのでしょうか。
統一教会が名称変更をした理由としては、1980年代以前は統一教会という名前を隠して布教活動をしてました。
しかし、1980年代に統一教会の霊感商法による被害が多数あり、統一教会の評判が一気に悪くなり、布教活動が難しい状態になったからです。
統一教会の名称変更に自民党と関係があった?

統一教会の名称変更には、自民党が関係していたのでしょうか。
統一教会の名称変更と自民党の関係について書いていきます。
自民党は説明資料を受け取った?
統一教会は霊感商法で問題が多々あり、1997年に名称変更を申請しますが、18年以上受理されませんでした。
ところが安倍政権で2015年にあっさりと名称変更が受理されました。
安倍政権になって名称変更が受理されたことで、自民党が説明書類を受け取り、名称変更に関わったのではという可能性もありますが、自民党が説明書類を受け取ったという情報はありませんでした。
名称変更に関しては当時の文部科学省のみ関わっていたようですが、当時の文部科学大臣の下村博文議員は関与を否定し、名称変更を了承したとされる部長も記憶があいまいということで説明をおこなっていません。
名称変更がされた当時、安倍政権で文部科学大臣を務めていたのは下村博文衆院議員です。下村氏は、名称が変更された翌年には、旧統一教会の関連企業から6万円の献金を受けていました。
自民党・下村元文部科学大臣:「全く関わってません。文化庁に確認していただきたいと思うが、前から名称変更については相談があったそうですけれども、正式に名称変更についての申請を出したのが、私が大臣の時が初めてだったということを聞いております」
関与を否定した一方で、報告があったことは認めました。
自民党・下村元文部科学大臣:「部長の判断で名称変更については『了承する』ということで、了承した後、当時の大臣、私でしたけど、私の方に報告があった」
決裁をした当時の部長は、こう話します。
決済した文化庁の元部長:「当時の記憶があいまいで、資料も手元になく、答えることが出来ない。認可に関しては法律に基づいて審査している」
担当者「記憶あいまい」文化庁の開示文書“黒塗り”『統一教会』名称変更の背景は? | khb東日本放送 (khb-tv.co.jp)
説明資料の内容が黒塗り状態?
統一教会の名称変更には政治的な意志があったのでは、ということで共産党の衆議院議員が説明資料の開示を要求しましたが、開示されたのは、名称の変更理由が黒塗り状態になっている資料でした。
黒塗りは、どこの省庁でも使う手段で、不開示情報や個人が特定される情報は法律で守るために認められている行為です。
しかし、現在は自民党の議員で、名称変更された当時、文部科学大臣だった下村博文議員は黒塗りのない状態での開示を求めています。
まとめ
今回は統一教会の名称変更問題について書いてきました。
名称変更は18年以上も受理されなかったのに、安倍政権になった2015年にあっさりと受理されたのはなぜなのでしょう。
まだまだ真実が不透明なことは多いですが、時間をかけてでも真実をあきらかになってほしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
