ロシアのウクライナ侵攻が両国だけでなく、全世界を揺るがす大変な事態となっております。
そんななか、ウクライナの大統領であるゼレンスキー大統領に対して、国内では、
「無能だ!」
といった批判の声が上がっていますが、実は国内だけでなく、日本でも批判の声が上がっています。
今回の記事では、ゼレンスキー大統領が無能だと言われている理由についてわかりやすくまとめていきたいと思います。
ゼレンスキー大統領が無能と酷評の理由

元々は、国内の俳優業やコメディアンとして活動していたゼレンスキー大統領。
はじめから国内政治や外交における手腕がなかったと言われていましたが、もっと深掘りして「無能」と言われている理由を紹介したいと思います。
理由1.そもそも政治センスがなかった
最初に紹介したように、政治経験がないゼレンスキーが大統領についてことが1番の無能だ!なんて声もありました。
後で紹介しますが、ミンスク合意を破ったり、紛争前に交渉を持ちかけられなかったりと、政治家的な活動や初動が遅れて、全て裏目に出る結果となっています。
ゼレンスキー大統領が就任して今日まで国内の支持率は低下を辿る一方でした。
理由2.紛争が起きてロシア側と交渉しようとした
ロシアがウクライナ侵攻を始めた後、2022年2月21日にロシアのプーチン大統領にこう問いかけました。
「ウクライナ全土で戦闘が起きている。人命損失を防ぐために交渉の席を設けたい」
この発言がかなりの批判を生み、
- なんで戦闘が起きる前に交渉をしなかったのか
- 明らかに遅すぎる。事態を予測できたのになぜ今頃?
- 国民に武器を取らせる国家総動員令の署名は到底理解できない
といった声が上がってきました。
理由3.大統領選挙のためにドンバス地方を攻撃した
少し話は遡り、2019年の大統領選挙の際に、東部分離主義勢力(親ロシア派)への融和的態度を示し、その紛争は対話によって解決するということをマニフェストに掲げ、大統領に就任しました。
しかし実際は、ミンスク合意に反してウクライナ政府軍VS新ロシア派の戦闘状態は継続してしまいまいた。
親ロシア派の「分離独立」を拒否せずに、民族派から大きな反発を受けるようになります。
2014年9月5日にウクライナ、ロシア連邦、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が調印した、ドンバス地域における戦闘(ドンバス戦争)の停止について合意した文書のこと。
2021年10月末のウクライナ軍のトルコ製攻撃ドローンによるドンバス地域への攻撃を端に発したロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)が対立の激しさを増し、2022年2月21日にロシアのウラジミール・プーチン大統領はドンバス地域の独立を承認し、翌22日の会見で、ミンスク合意は長期間履行されずもはや合意そのものが存在していない、として破棄された。

引用:Wikipedia
理由4.ロシアを煽るような行動をとってしまった
上記でも紹介したように、ミンスク合意に反して、ドンバス地方をドローンで攻撃したりとロシアを煽るような行動をとっていました。
また、ロシアのプーチン大統領がウクライナに対して、「NATOに加盟せず欧州とロシアの中立的立場になって欲しい」
ということを望んでいました。
NATOとはNorth Atlantic Treaty Organizationの略で、日本語では「北大西洋条約機構」、北大西洋同盟と呼ばれる場合もあります。
簡単に言うと、「旧ソ連に対抗するために生まれた軍事同盟」です。
主に集団防衛・危機管理・協調的安全保障の三つを中核的任務としており、加盟国の領土及び国民を防衛することが最大の責務とされている組織(同盟)です。
加盟国が外部からの攻撃に対して相互防衛に合意し、集団防衛のシステムを構成しています。
NATOに入ることで、ロシアとは反対につくことを意味し、ロシアはウクライナにNATO加入してほしくなかったんですね。
こちらに関してはロシアの都合なのでは?と思う部分もありましたが、それらを含めて「交渉力不足」という見方を国内ではしているようです。
ゼレンスキー大統領の真珠湾演説で日本からも批判が

実はこのゼンレンスキー大統領は日本からも批判の声を生むことになります。
それが「真珠湾演説」です。
どんな演説か簡潔に紹介すると、
- 「真珠湾攻撃を思い出してほしい。1941年12月7日、あのおぞましい朝のことを」
- 「あなた方の国の空が攻撃してくる戦闘機で黒く染まった時のことを」
加えて、9.11同時多発テロを例に出したことで、かつての日本を世界から孤立して暴走するロシアと重ねているだけではなく、イスラム原理主義者といっしょくたにしている
そういう理由で、
「日本をバカにしている」
「謝罪して撤回するまでウクライナは支持しません」
という人まで日本国内では現れています。
ダウンタウンの松本人志もワイドなショーで
「真珠湾攻撃を出してきたのは、僕としてはちょっと引っかかってて…。それは日本人としては受け入れがたいところがあって。奇襲攻撃だったことは間違いないけど、民間人を巻き込んだわけではないので、今回と同じ風に語られるのは僕としてはちょっと嫌だった」
といったコメントがありました。
まとめ
ゼレンスキー大統領が無能と言われている理由について紹介していきました。
簡単に言えば、「政治経験不足」としてまとめられそうですが、それ以上に有言不実行の面や必要以上にロシアを煽るなどの行為、一歩遅い行動がかなり批判を浴びているようです。
このウクライナ侵攻問題は核戦争にもなりかねない事態なので、NATOなどの加盟国も簡単には手を出すことができないのがかなり難しい問題です。
綺麗事かもしれないですが、交渉による解決を切に願います。